ネットベンチャー,米イージーユーズ社の日本法人イージーユーズ(東京都渋谷区)は2001年1月から,Webサイトで動画や音声,チャットを組み合わせて双方向のコミュニケーションできる「ヘルプオーバーIPサービス」を開始する。同社は比較検索機能を持つECポータルサイト「eZuz」(http://www.ezuz.co.jp/)を運営しており,当初はその加盟店からの問い合わせの対応にヘルプオーバーIPを利用する。続いて,eZuzにアクセスした一般のユーザーが欲しい商品を探す際に,イージーユーズの担当者が同様のサポートをするサービスも開始する。

 ヘルプオーバーIPサービスを利用すると,チャット機能を利用して互いに文字で会話する,相手の画面上に任意の画像を表示してマウスで手書きの説明を加える,パソコン付属のマイクを通して会話する,など双方向のやりとりが可能になる。イージーユーズの鬼柳修一マネージャーは「このサービスの導入で,よりきめの細かい顧客対応が可能となる」と語る。eZuzは,加盟店へ1人送客するごとに30円の手数料が入る仕組みになっており,こうした機能の投入で収入の増加を狙う。また今後は,月額数万円程度の料金で,EC事業者などにヘルプオーバーIPサービスのソフトをASP的に提供する計画もある。(河野 修己=日経ネットビジネス編集)