リコーとコマツは2001年4月から,それぞれのWebサイトで建設業者向けに提供するコンテンツを共有する。リコーの建設業者向け情報サービスと,コマツの建設機械のネット販売などのサービスを,両社の顧客が相互に利用できるようにするもの。他のe-マーケットプレイスや人材紹介サイトなどにもコンテンツの相互利用を働きかける考えで,2001年中に建設業界向けの総合サービスに発展させることを目指す。
リコーはこれまで,情報化投資の遅れている中小建設業者へのパソコンなどの拡販を狙い,建設業向けの業務ソフトのASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービスや,品質管理の国際規格ISO9000シリーズなどの取得に関する情報提供サービスを手掛けてきた。一方,コマツも建機の稼動管理ソフトのASP事業を手がけており,3月にも建機の販売やレンタル,施工情報などを提供する会員制サイトをオープンする予定だ。
今回の提携ではまず双方のコンテンツの共有化を手始めに,順次,両社が協力して新サービスを追加していく。資材メーカーや保険会社,人材派遣業界などとの連携を見込んでおり,建築資材のe-マーケットプレイス事業を展開する企業も加わる見通し。2001年内には,これらの企業のサービスを取り込んだ建設業者向け総合情報サービスを提供する。
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