高級ブランド品のネット販売を手掛けるイーレディー(東京都港区)は2001年3月から,他のECサイトやオークションサイト向けにブランド品の真贋や品質を鑑定・保証するサービスを開始する。高価格品のネット販売やオークションは,商品の状態が事前の説明と異なったり,商品が偽物だったりするなど,EC業者と顧客双方にリスクが大きい。ECサイト側には,このサービス利用をうたうことで,顧客に安心感を与えるメリットがある。
サービス内容は,真贋を鑑定するだけのものから,事故が起こった場合にイーレディーが代金を弁償する保証サービス付き,配送まで請け負う総合サービスまで,数種類のメニューを用意する予定だ。同社のニール・プラテック社長は「現在,複数のECサイトやオークションサイトと交渉中」と語る。サービス料金は現在策定中だが,近い将来売り上げの約3割をこのサービスで稼ぐ計画だ。ちなみに同社は,2001年12月期の売上目標を15億円に設定している。
イーレディーは2000年10月から,エルメスやグッチ,シャネルなどの高級ブランド品だけを販売するECサイト「eLady.com」( http://www.elady.com/ )を運営している。取り扱う商品は,新品か中古品かを問わない。eLady.comでの取引は,売り手と買い手の間で売買契約が成立した後に,イーレディーがいったん売り手から商品を買い取り,品物が本物かどうか,事前の説明にない汚れや傷がないかなどを検査した後,売り手に引き渡す仕組みを取っている。そのため,元税関職員を雇うなどして,社内でブランド品を検査できる体制を築いている。