企業向けサービスでは,コミュニティーを有効に活用するためのプラニングに加え,「モデレーター」と「サポーター」と呼ばれる人材を派遣する。モデレーターは,コミュニティーリーダー的存在となり,コミュニティーのまとめ役となる。サポーターは,一般ユーザーと同じ立場でコミュニティーを支援する“さくら”的な役割を担当する。イーライフではネット上で勧誘するなどの方法で,モデレーター,サポーター合わせて約500人を集めている。
eLifeは,アーティストやネット上の有名人にコミュニティーリーダーを任せる戦略が奏功し,これまでに約6万人の会員を集めている。しかし,広告収入が伸びないなど,BtoC(消費者向け)事業はイーライフの予想ほど成長しなかった。同社の杉本佳彦取締役は,「カスタマーサポートやマーケティングのツールとして,企業がコミュニティーサイトに高い関心を示している。それに伴い,昨年後半からBtoCからBtoB(企業向け)に事業をシフトしている」とeLifeを閉鎖する背景を説明する。