水産関連の情報提供サービス「FIS-net」(http://www.fis-net.co.jp/)を運営するエフアイエスジャパン(東京都中央区)は6月20日,鮮魚や加工食品など水産関連商品を取り扱うe-マーケットプレイス「Fish On Line(フィッシュオンライン)」を開設する。売り手としては中央魚類,日本水産など大手水産会社6社と三菱商事の参加が決まっている。開設時には,さらに水産会社3社が参加する見通し。買い手には食品加工メーカー,小売店,給食業者,ホテルなどを想定しており,初年度で1万社の獲得を目指す。

 売り手からは年会費を徴収せず,成約時に約10%の手数料を受け取る。一方,買い手に対しては,年会費1万円を徴収する代わりに,FIS-netが提供する水産業関連のマーケット情報も提供する。初年度の売上高目標は10億円。

 エフアイエスジャパンは1995年からFIS-netを運営している。現在FIS-netには水産会社,卸売業者など約2000社が参加しており,これらの会員企業にもFish On Lineへの参加を呼びかけていく。同社の國光保夫社長は米国のベンチャーキャピタルなどと共に,2000年1月に持ち株会社エフアイエスホールディングズ社(ニューヨーク州)を設立しており,現在エフアイエスジャパンはこの持ち株会社の傘下にある。