ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME、東京都新宿区)は、大手レコード会社で初めて音楽CDやDVDのネット直販に乗り出す。2001年5月15日に、ECサイト「EGSTREET(イージーストリート)」(http://www.egstreet.com)をオープンする。当初は販売店などの店頭で手に入れにくい旧譜を中心に取り扱うが、今後は新譜の販売も検討するという。第1弾として5月23日に、太田裕美のCDを6タイトル発売する。SMEグループのマーケティングを担当する部署であるEマーケティングルームでは「ネット専用商品の発売など、いろいろ試していきたい」と話している。商品を購入する場合会員登録が必要で、2001年中に10万人の会員獲得を目差す。

 SMEでは今後「EGSTREET」を、同社のグループ会社がそれぞれ独自に展開してきたネット直販を統括する「ECポータルサイト」に育成する計画だ。「Web視聴履歴や購入履歴を分析してマーケティングに活用する」(SME)狙いがある。オープン当初の参加社は、ソニー・クリエイティブプロダクツ(東京都渋谷区)、ソニー・マガジンズ(東京都千代田区)などSMEを含めて7社。現在のところ各社の既存サイトで個別に決済する必要があるが、グループ各社の商品を一括購入できる“共同展示場”のようなスペースを設ける予定だ。今後はWebサイトを利用して、グループを横断したキャンペーンなども展開する。