楽天は7月10日、電子モール「楽天市場」(http://www.rakuten.co.jp/)の商品を紹介するカタログ誌「楽天マガジン」を創刊する。楽天市場の利用者中20~30歳代の約6割を占める女性を読者ターゲットとしている。雑誌と連動することで商品選びの手間を軽減し、集客力アップを狙う。

 現在、楽天市場の加盟店は約6900店、取り扱い商品数は82万点に達する。楽天マガジンを発行する背景には、「楽天市場が巨大化し、希望の商品を見つけ出すのが難しくなった」(同社)ことが挙げられる。このため、検索性を上げるために雑誌に掲載する全商品にアクセスナンバーを付ける。読者が楽天市場のサイト上でこの番号を入力すると、簡単に商品を検索、購入できる仕組みとなっている。

 更に、カタログ誌としては高い550円という価格設定を補うために、値引きクーポンも用意した。雑誌の袋とじコラム「楽天福袋」に掲載されている20程度の商品から好きなものを選び、楽天市場の特設ページでパスワードを入力すると、値引き価格で購入できる。

 楽天マガジンは、楽天が監修し角川書店グループのメディアワークス(東京都千代田区)が発行、角川書店が販売する。A4変型判、136ページで定価は550円(創刊号は500円)。創刊号の発行部数は25万部を予定している。
(朝比奈 明日香=日経ネットビジネス)