同サービスでは,店舗で配布するスクラッチカードを顧客情報を収集するツールとして活用する。ユーザーは,スクラッチカードに記載された番号を携帯電話経由で入力して,抽選に申し込む。その際,年齢や性別,携帯のメールアドレス,来店日時,企業からの電子メールの受信許可などの情報を登録する。つまり,抽選というゲーム性により,ユーザー情報の登録を促進するわけだ。
収集した顧客情報は,第一通信が用意したデータベースに一元管理され,各企業もしくは店舗のスタッフがWebブラウザーを利用して,配信対象者の検索や電子メールの配信処理を行うことができる。例えば,来店後すぐにお礼のメールを送るだけでなく,先月来店した20代の女性を対象にしたり,去年のクリスマスに来店した人にメールを配信するといった,対象を絞ったマーケティングができる。
電子メールに記載されているURLにアクセスすると,ユーザーにポイントを与える仕組みも提供する。1URL当たり10ポイントが付与され,蓄積したポイントは景品と交換できる。サービスの利用料金は,メール1通当たりの配信料が30円。今年度(2002年3月期),100社との契約,50万人の会員獲得を狙う。6月中にはカラオケボックスや居酒屋のチェーン店を運営する企業での採用が決まる予定だ。