ソニーは8月中にも,新たに開発したネット向け動画広告「PaSaTa」の配信実験を開始する。PaSaTaはストリーミング技術を応用した動画広告で,動画コンテンツを再生中にテレビコマーシャルの様に広告を挿入することができる。ユーザーの属性や趣味・し好に合わせて,広告内容を変えることも可能だ。

 ユーザーが動画コンテンツを見始めると,事前に指定されたタイミングで広告配信サーバーから広告データを送付する。サイト運営業者などは,サーバーに簡単な専用ソフトを組み込むだけで動画広告に対応できるようになる。当初は,RealPlayer方式にのみ対応する。

 ユーザーにはあらかじめ,性別や年齢,趣味などの情報を登録させ,動画を視聴する際にIDとパスワードで認証する。特定のユーザー層だけに広告を配信することや,毎回異なった内容の広告を配信することが可能だ。

 今回の実験はソニーの100%子会社で広告代理店のインタービジョン(東京都港区)と共同で行う。実験モニターは,東急ケーブルテレビジョン(横浜市青葉区)などCATVのネット接続サービスの利用者から5000人を募集する。

 年内には,インタービジョンを事業主体として商用サービスを開始する計画。料金は1配信当たり50円程度で,これをサイト運営業者やコンテンツ業者と分配する。サイト運営業者からシステム利用料金などは徴収しない方針だ。

(河野 修己=日経ネットビジネス)