取引相手の倒産による貸し倒れリスクなどを保証する,取引信用保険の最大手仏コファス・グループ。2000年9月に「@レーティング」(http://www.cofacerating.co.jp/)という企業向けの取引保証サービスを開始しており,同時に日本でも子会社のコファスジャパン信用保険会社(東京都千代田区)を介してサービスを提供している。ジェローム・カーズ社長に日本でのビジネスの現状を聞いた。

――@レーティングを提供した狙いは?
 国境を越えた取引では,相手の企業が信用できるかどうか分からないことが多い。取引先が倒産したときの貸し倒れリスクを回避し,企業の売り掛け金を保証する取引信用保険は,国際間取引が多い欧州で発達してきた。@レーティングは,こうした取引信用保険のノウハウを基にした企業向けの取引保証サービスだ。特に相手の顔が見えない企業間のEC(電子商取引)では,重要性が一層高まる。

――どんなサービスなのか?
 大きく3つある。1つは情報提供サービスだ。インターネットで220カ国,約3600万社の格付け情報を無料で検索できる。2つ目が格付けサービスだ。格付けには「@」から「@@@@」までの4段階があり,取得すると自社のホームページに認定マークを掲載できる。初年度は6万円,2年目からは年間3万円で格付けを申し込める。3つ目が取引信用保険サービスで,格付けを取得した企業向けに提供する。取引相手が倒産などで債務不履行の状態になっても,取引額の支払いを保証するサービスだ。

――日本でのビジネスの現状は?
 日本では約100社が利用している。2001年2月にはNTTコミュニケーションズと提携し,NTTコムのe-マーケットプレイスで@レーティングを利用できるようにした。数は少ないが,大企業を中心に導入を呼びかけていく。今年度の日本での@レーティングの売り上げは,10億円程度と見込んでいる。取引信用保険の歴史は欧州でも50年,日本では5年で,非常に新しいサービスだ。今後は日本の企業が海外に直接進出する時代になり,こうした取引保証サービスが普及するのは必然だ。

(永井 学=日経ネットビジネス)