ネット広告に関する調査などを行っているWeb広告研究会は,テレビや雑誌などのリアル広告とネット広告を組み合わせた広告活動を,定量的に評価するための実験を行う。実験結果を基に,広告の目的に応じてネットやリアルの各広告手法の最適な組み合わせを自動的に算出するシステムを2002年度中にも開発する。

 Web広告研はまず,2001年9月から広告クライアント企業数社の実際の広告活動を利用して,表現力やユーザーへの到達力,認知効果など100以上の項目で各広告手法を定量評価する。その上で,広告対象の商品・サービスの種類や広告目的,ターゲットとなるユーザー層,対象地域などを入力すると,例えば「男性雑誌に10ページ,バナー広告は10万ページビュー」といった最適配分を推奨するシステムを制作する。2002年度下期中に,ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)型のサービスとしてクライアント企業が利用できるようにしたい考えだ。

 ネット広告の中核であるバナー広告は,クリック率の低下から現在は利用が伸び悩んでいる。既存の広告媒体との相乗効果を図ることで,ネット広告を効率的に活用できるようにするのが狙い。Web広告研は社団法人である日本広告主協会の中の任意団体で,広告クライアントやWebサイト運営企業,代理店など約140社が加盟している。
(河野 修己=日経ネットビジネス)