楽天は2001年10月15日に、電子モール「楽天市場」の新料金プラン「楽天ライト」の提供を開始する。これまでの商品点数が1000点まで、月額5万円の出店料というプランは「楽天スタンダード」という名称にし、楽天ライトでは商品点数が30点までで、月額3万9800円の基本料金と店舗の売り上げに応じた従量課金という料金体系を打ち出した。出店申し込みは10月5日から受け付ける。

 楽天市場は2001年度第2四半期末の出店数が5106店と、第1四半期の5195店から初めて減少に転じ、これ以上の店舗数の減少を食い止める施策が必要だった。「楽天ライトは楽天市場の新しい料金モデルを模索する中でできた。こうした従量制の出店形態が顧客に受け入れられるか、などを検証したい」(楽天広報)という。

 楽天ライトは契約期間を従来の楽天スタンダードの1年間から3カ月に短縮し、店舗側の初期導入コストも抑えた。従来は契約時に半年分の使用料金30万円を前払いで納める必要があったが、楽天ライトでは3カ月分の11万9400円で済む。このため、楽天ライトは年末商戦など短期間だけ店舗を開きたいという場合や、商品販売ではなく保険など資料請求窓口として利用し売り上げが立たない場合には有利になる。

 楽天ライトは月商が50万円以下の場合は売り上げの5%、50万1円から100万円以下は4.5%、100万1円から500万円以下は4%、500万円1円以上は3.5%と、店舗の売り上げに応じた「システム利用料」を従量制で徴収する。店舗の月商が20万4000円を超えると、楽天スタンダードよりも利用料金が高くなる格好だ。

(永井 学=日経ネットビジネス)