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 ソニーファイナンスインターナショナル(東京都港区)は2002年4月から、非接触ICカードを採用したクレジットカード「ソニーカード」(仮称)を発行し、オンラインショッピングでの支払いに使用できる決済サービス「eLIO」を開始する。消費者への簡単・安全な決済手段としてオンラインショップや電子モールの採用を呼びかけ、3年後の2005年度に2万店の加盟店、200万枚のカード発行枚数を目指す。

 消費者は、パソコンにICカードリーダー/ライター「パソリ」を接続し、オンラインショッピングの決済時にパソリにクレジットカードを載せ、購入決定ボタンを押すだけで決済が完了する。「カード番号を入力したり、ID・パスワードといった情報を入力する必要なく、簡単・安全なクレジット決済が可能になる」とソニーファイナンスの松延赳士社長は語る。

 非接触ICカードにはクレジットカードの機能のほか、ソニーファイナンスや三井住友銀行などが出資するビットワレット(東京都品川区)が11月1日にサービス開始したプリペイド型電子マネーサービス「Edy(エディー)」の機能も備える。さらにVISAブランドのクレジットカードとして一般の店舗で使用することもできる。

 eLIOでは認証にクレジットカード番号そのものは用いず、ICカードに埋め込まれた識別情報を使う。識別情報はICカード内でトリプルDES方式で暗号化された上で、カードリーダーに無線で伝送され、パソコンのWebブラウザーの通信暗号技術であるSSL(Secure Sockets Layer)でソニーファイナンスの認証サーバーに送られる。加盟店とソニーファイナンスの間は専用線やOBN(Open Business Network)、IP/VPN(Virtual Private Network)などで結び、信用照会の結果などの情報をやり取りする。

 eLIOでは非接触ICカードの実物を認証に利用するため、通常のオンラインショップでのカード決済のように、カード番号だけを盗用した第3者による「なりすまし」などの不正利用を防ぐことができる。このほか、インターネット上にカード番号が流れず、オンラインショップにカード番号などが蓄積されないため、高いセキュリティーを保てるという。

 eLIOサービスのユーザーの年会費は、通常のクレジットカードと同様に年間1250円になる見通し。ICカードリーダー/ライターは数千円でソニーファイナンスが販売する。一方、eLIOの加盟店手数料は、現在、ソニーファイナンスが約3000店に提供しているクレジットカード決済代行サービスの「e-SCOTT」と同水準になる見通しだ。

(永井 学=日経ネットビジネス)