韓国トップのSIPS(戦略的インターネット専門サービス) 企業のドリームワン社(ソウル市江南区)は、11月26日にネットコミュニティー関連のASP事業を手掛けるガイアックス(東京都渋谷区)と提携。2002年春をめどに、日本でのサービスを開始する予定だ。ドリームワン社は1996年10月に設立されたベンチャー企業で、2000年度の売り上げは66億ウォン(約6億6000万円)。韓国では、コカ・コーラやマクドナルドなど大手企業のWebサイト構築を手掛けている。同社の黄智潤CEOに、日本進出の狙いを聞いた。

――日本における事業内容は?

 ガイアックスと共同で、企業を対象にサイト構築のコンサルティングや製品を提供する。まずは日本国内でドリームワンのブランドを浸透させるために、一般ユーザー向けにビデオチャットソフト「Eyemeeting」を日本語へローカライズして、春ごろにサービスを開始する予定だ。このソフトは韓国内で約700万人が使用している。

――ドリームワン社の日本市場におけるアドバンテージは?

 日本でも今後、企業はブロードバンド時代に合わせたネット戦略を考えなければならない。韓国は日本と比べてブロードバンドの普及が進んでいる。既にブロードバンド環境で実績を積んだ当社のネットソリューションは、必ずシェアを伸ばすと確信している。現在、日本企業数社にサービスを提供するプロジェクトが進んでいるところだ。

――ブロードバンド時代に中核となるネットサービスは何ですか?

 ナローバンド時代は検索サービスが中心だった。しかし、常時接続が当たり前となるブロードバンド時代になると、コミュニティサイトが中核となる。現に、Yahoo!などの検索サービスよりも、韓国ではコミュニティサイトの方が断然人気が高い。ガイアックスと組んだのも、ネットコミュニティの事業を展開しているからだ。また、彼らの法人に対する営業力の強さも提携した理由の1つだ。

――韓国ネット企業の現状は?

 ブロードバンドで先行する韓国は日本でも注目されているが、ネットバブルが弾け、昨年末から今年夏ごろにかけて多くのネットベンチャーが消えていった。現在、少数精鋭で生き残っている企業は儲けているものの、既に市場は飽和状態にある。韓国のネット企業としては、これからブロードバンドビジネスが本格的に始まる日本に目を付けるのは当然だろう。

(聞き手は喜田泰代=日経ネットビジネス)