中堅のメガネ販売店であるビジョンメガネは、インターネットで自分で視力検査し、眼鏡を購入できるEC(電子商取引)サイト「どこでもメガネ」を5月に開設する。眼科医や眼鏡店での視力測定のプロセスを基に、パソコンを使って自分で視力測定できる仕組みをNECと大阪ガスの関連会社である関西新技術研究所(京都市下京区)と協力して開発し、眼鏡のネット通販を可能にしたものだ。

 ユーザーはまずWebサイトで年齢や性別、身長を入力する。次に画面に表示される図形を見て、各図形の濃淡の具合や、図形に含まれる線が判別できる距離などを入力することで、近視や遠視の度合いを測定する。ビジョンメガネによれば、約700万件の顧客データを分析した結果、年齢・性別によって日本人は数万種類の“眼球モデル”に分類でき、Webサイトでの測定値と最も近い眼球モデルを選ぶことで、約85%の精度でその人に合ったレンズを求められたという。

 ユーザーは視力検査でレンズの度数を決めたら、さらに約1万種類のフレームから好みのものを選んで購入できる。ユーザーが自分の顔写真を取り込み、それにフレームを重ね合わせて装着後の姿を確認できる「バーチャル・フィッティング」というWebページも用意した。眼鏡の価格は3000円からで、店頭価格よりも2割ほど安く販売する。作った眼鏡にユーザーが慣れなかった場合は、着払いで返品すれば返金する。

 「眼鏡の市場規模は約6000億円で、5年前からほとんど変わっていない。“眼鏡離れ”の原因の1つは、販売のあり方に問題があるからだ。眼鏡店に入ると、店員に高い眼鏡を薦められるのでは、と消費者はプレッシャーを感じている。ネット販売では、自分で視力を検査し、納得行くまでフレームを選べる上、価格も出店費用や人件費がかからないため、店頭価格よりも安く抑えられる」と吉田武彦社長は語る。同社では2、3年後にネット販売で約300億円の売り上げを見込む。

(永井 学=日経ネットビジネス)