NTTドコモは2002年秋から、FOMA端末、もしくはPHSに接続したPDA(携帯情報端末)向けに電子書籍の配信サービスを開始する。それに先立って5月15日~9月30日に、PHSユーザー1000人を対象に実験サービスを行う。

 実験サービスでは、朝日新聞社、角川書店、文芸春秋、岩波書店、学習研究社、フランス書院など25社が、小説、エッセイ、ビジネス書など約100冊分のコンテンツを提供する。実験期間中は、月に1人3冊まで無料でダウンロードできる。

 コンテンツ提供者が、書籍の内容を電子書籍用フォーマットであるXMDF形式に変換する。それをNTTドコモが、配信時にダウンロードした日付や購入者を特定できるような著作権処理を施して販売する。ユーザーは書籍の専用の閲覧ソフトを介して、サマリーの“立ち読み”や実際にダウンロードした書籍を読むことができる。コンテンツ料金は、通信料金と併せてNTTドコモが代行徴収する。料金は現在のところ未定、通信料金はPHSの場合で1冊当たり30円程度。

 NTTドコモでは、本サービス開始時には、出版社だけではなく個人によるコンテンツ提供の可能性もあると考えている。2002年度末には2000~3000冊の書籍を予定、サービス開始から2年後には10万ユーザーを目指す。

(田中 久美子=日経ネットビジネス)