ソフトバンクグループはマクドナルドの店舗で、無線LANサービス「Yahoo! BBモバイル」を提供することを発表した。同サービスでは、日本マクドナルド(東京都新宿区)が展開する全国のマクドナルド店舗(全国3867店)に、無線LANの基地局を設置して提供する。

 既に2002年4月下旬から都内の10店舗で接続試験を実施しており、5月20日以降実際のユーザーによる実証実験を開始する。実際に基地局を設置する店舗数は、実証実験の結果を踏まえて決定する。

 ソフトバンクグループは、今年の夏をメドにYahoo! BBモバイルのサービスを開始する。その際、学校、図書館、公民館など公共施設をはじめ、駅やレストランチェーンなどに対して無線LAN基地局を無償提供し、サービス提供エリアを拡大していく計画だ。今回のマクドナルドとの提携は、その第1弾となる。

 ソフトバンクの孫正義社長は「全国のあらゆる場所で、Yahoo! BBモバイルを提供していきたい」と語ったが、具体的な数値目標に関しては口を閉ざした。一方、日本マクドナルドの八木康行社長は「集客効果に対して過大な期待はしていない。むしろブロードバンドに敏感な企業であることをアピールしてマクドナルドブランドのイメージ向上を狙っている」と説明する。

 Yahoo! BBモバイルの通常料金は、接続サービスのみを利用する場合は月額1580円、電子メールやホームページなどのサービスも利用する場合2280円となる。ADSL接続サービス「Yahoo! BB」に加入しているユーザーからは、追加料金として990円を徴収する。なお学生や教員に対しては、無料で利用できるIDを提供する。

 また両社は、5月31日に開幕するワールドカップに合わせて、ネット公衆電話サービスを開催地のマクドナルド店舗でスタートする。当初半年間は、通話先を日本国内と米国に限定し料金は無料。それ以後は、有料サービスに切り替えて、それ以外の国にもかけられるようになる。孫社長は「日本にやってくる世界中の観戦客やジャーナリストに、日本がブロードバンド先進国であることをアピールできる」と狙いを説明する。

(太田 憲一郎=日経ネットビジネス)