インターネットイニシアティブ(IIJ、東京都千代田区)の子会社であるアイアイジェイメディアコミュニケーションズ(IIJ-MC、東京都千代田区)は、格安なインターネットライブ中継サービス「イージーライブパック(ELP)」を10月7日に開始した。

 ELPの特徴は、これまで同社が提供してきた「ライブ中継サービス」の約10分の1という格安料金で提供する点。中継会場でのカメラやエンコーダーの操作、回線の手配などをユーザー自らで行うようにすることで、従来よりも低料金のサービスを実現した。利用申し込みもWebサイトで受け付ける。その代わりに、中継ノウハウに関する無料セミナーを随時開催し、ユーザー自身による中継を支援していく予定だ。

 料金は、ライブ中継に必要な総帯域で決まる。帯域による品目には、30Mビット/秒まで、50Mビット/秒まで、100Mビット/秒まで――の3種類があり、2時間単位でそれぞれ8万円、12万円、20万円。30Mビット/秒の帯域を使えば、例えば300kビット/秒のエンコーディング速度で最大100人の同時視聴が可能になる。従来のライブ中継サービスでは、最低でも300kビット/秒×200人の中継で、エンコーダー、ルーターのレンタル料とエンジニア1人の派遣費用を含めて2時間で90万円かかっていた。

 IIJ-MC営業グループの田畑稔氏は、「エンコーダーなどを所有して、自社で中継作業ができるスキルを持ったユーザーが増えてきたため」と、ELPを始めた狙いを語る。「初めてのユーザーには荷が重いが、小規模でも自社で数回のライブ中継を経験しているユーザーなら十分に利用可能だ」(田畑氏)と言う。

 インターネットライブ中継サービスとは、映像や音声をインターネット経由で中継するサービス。決算発表などのIR(投資家向け広報)活動や商品プロモーションのためのイベント中継、セミナーや研修をネット経由で配信するe-ラーニングなどに利用できる。

(安井 晴海=日経ネットビジネス)