NECは2001年8月28日,パソコンやモバイル機器など個人ユーザーへの製品展開やサポートを強化するため,三つの全額出資会社を10月1日付けで設立すると発表した。3社のうちNECカスタマックス(本社:東京都港区,社長:片岡洋一氏)は顧客管理データベース(CRM)を活用したマーケティングや商品企画・販売を,NECカスタムテクニカ(本社:東京都大田区,社長:片山徹氏)はパソコンやモバイル機器など個人向け情報端末の製造とサポートを,NECアクセステクニカ(本社:静岡県掛川市,社長:安味直昭氏)は携帯電話やモデムなど個人向け通信機器の製造とサポートを手がける。

 NECは,カスタムテクニカとアクセステクニカに個人向け製品の開発を移管し,製品化のコスト削減や期間短縮の実現を狙う。さらに,顧客サポートをカスタマックスに移管することで,サポート能力の強化や顧客ニーズを反映した製品展開の実現を目指す。これら3社の事業を統括する全社的な戦略の立案は,システム・インテグレーション事業を手がける子会社のNECソリューションズが行う。

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