東経110度CS放送に参入する委託放送事業者と,同放送で使用する衛星を運用するJSATと宇宙通信(SCC)が対立している。JSATとSCCが提示する衛星のトランスポンダ(電波中継器)使用料に対して,スカイパーフェクト・コミュニケーションズのプラットフォームを利用する委託事業者11社のうち,マルチチャンネルエンターテイメント(MCエンター)を除く10社が,「米国の水準に比べて4倍近くも高い」と猛反発しているからだ。
こうした一連の騒動で微妙な立場に置かれているのがスカイパーフェクトである。2002年3月には無料放送,同年5月には有料放送が可能なようにプラットフォームを整備するが,委託放送事業者が放送開始を延期すればそれだけ投資回収が遅れる(詳細は日経ニューメディア2002年1月7日号に掲載)。