NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は,2002年2月中旬に開いた無線LAN技術を使うインターネット接続サービス(無線LANサービス)の説明会で,サービスの提供で先行している米国などの市場動向を紹介した。米国ではWayPortとMobileStar,Metricomの3事業者が無線LANサービスを提供していたが,サービスを継続しているのはWayPortだけで,ほかの2社は事業更正手続き(Chapter11)の申請に追い込まれた。NTT Comはこうした米国での事例を参考にして,自社の事業展開計画を作成しようとしている。

 米国の3事業者が明暗を分けた最大の要因をNTT Comは,料金設定とエリア展開のバランスにあったとみている。料金設定をみると,MobileStarは月額59.95ドル(約8000円,1ドル134円で換算,以下同じ),Metricomは月額79.95ドル(約1万700円)と,Chapter11を申請した2社は高めの料金に設定していた。一方,事業を継続しているWayPortは,月額29.95ドル(約4000円)と低めの料金である。日本ではADSL(非対称ディジタル加入者線)サービスの利用料金が月額で2000円台と米国より安いことも考慮して,NTT Comは無線LANの商用サービスで月額2000円前後の料金を実現する考えだ(詳細は日経ニューメディア2002年2月25日号に掲載)。