オムロンとロボット開発ベンチャーのテムザック(本社:北九州市小倉北区,社長:高本陽一氏)は2002年3月26日,第3世代移動通信サービス「IMT-2000」を使って遠隔操作できる企業向けの現場監視用ロボットを開発したと発表した。テムザックが開発した4足歩行ロボットと,センサー内蔵機械向けにオムロンが開発したインターネットを利用する制御システム「M2M(マシン ツー マシン)システム」を組み合わせたもので,ロボットにIMT-2000の端末用無線モジュールを組み込んで,IMT-2000端末からインターネット経由でロボットを遠隔操作できるようにした。
両社はこのロボットを工場や無人拠点などに設置すれば,各種センサーを使っている現行の無人監視システムを補完するといった使い方ができるとみている。無人拠点の異常を監視システムが検知した際に,ロボットを使って外部からすばやく修正作業などを行えるようにする。今後新たなアプリケーションの開発企業などを募り,2003年3月をメドに今回のロボット・システムを販売する事業に参入する計画である(3月26日発表)。■