電波監理審議会は2002年5月15日,地上波テレビ放送事業者が親局や中継局に番組を伝送する際に使う,無線回線のディジタル方式の技術基準を定めた省令案を容認する答申を行った。これまで番組伝送用の無線回線にはアナログ方式しかなかったが,2003年末以降にディジタル地上波放送が始まることなどから,総務省が伝送効率の高いディジタル方式を導入するための省令案を作成し,3月20日の電監審に諮問していた。今回の答申により,放送事業者のスタジオと親局を結ぶ「STL」と呼ばれる無線回線と,親局や中継局などの送信所間をつなぐ「TTL」という無線回線で,ディジタル方式による番組伝送が可能になる(5月15日発表)。■

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