ソフトバンク・グループは2002年8月20日に開いた会見で,「スペクトル(周波数帯域)管理標準」(加入者回線を使うアクセス・サービス間の干渉を軽減するための事業者間ルール)の改定案見直しなどを求める意見書を,情報通信技術委員会(TTC)の作業部会に提出したことを明らかにした。同グループが2002年8月12日に商用化した「Annex A.ex」方式による最大伝送速度が12Mb/sのADSL(非対称ディジタル加入者線)サービスに,提供制限(伝送距離が短くなるなど)が設けられる可能性が高まってきたためである。意見書には,Annex A.ex方式のADSLサービスに提供制限を設けないことや,スペクトル管理標準を廃止することなどを求める要望を盛り込んだ。

 TTCの作業部会は,複数のDSL(ディジタル加入者線)事業者やDSL機器メーカーなどが参加しており,スペクトル管理標準の作成や運用を行っている。2002年11月下旬にも,スペクトル管理標準の改定版の運用を開始する。改定版でAnnex A.ex方式は標準外の方式と位置付けられる予定であり,サービス提供に制限が加わる可能性が高まっている。

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