NTT東西地域会社が,FTTH(Fiber To The Home)サービスの加入者獲得で苦しんでいる。同サービスの加入者数は東西NTTを合わせても現在10万件程度であり,全国合計で加入者数が500万件を突破したADSL(非対称ディジタル加入者線)サービスに遠く及ばない。最大のネックは,利用料が高いことだ。ADSL並みに利用料を引き下げるのは,このままでは難しい状況のようである。

 これに対して同じFTTH回線でインターネット接続と現行の加入電話の両方を提供して回線コストを節約し,FTTHサービスの利用料を下げるといった手法は考えられる。しかしその実現にも,しばらくの検討期間が必要なようだ。「現時点で加入電話をFTTH回線で提供することは可能だが,いまさらという感覚が強い。インターネットと一緒にIP技術を使った電話サービスを提供した方がコストが安いはずだ」(NTT東日本)という。東西NTTが提供しようと狙っているのは,「050」の専用番号を使うIP電話よりも高品質な,現行の加入電話の代替ともなる次世代IP電話のようだ(詳細は日経ニューメディア2002年12月16日号に掲載)。