NTT(持ち株会社)は2003年2月13日,HDTV(高精細度テレビ)の圧縮・再生や高画質のテレビ電話などを実現できる「MPEG-2」に準拠した家電用コーデックLSI(開発コード名:ISIL)を開発したと発表した。「720/30P」(有効走査線数720本,毎秒30フレームの順次走査方式)のHDTVフォーマットで映像を圧縮もしくは再生できる。また,「480/60P」(有効走査線数480本,毎秒60フレームの順次走査方式)や現行のSDTV(標準画質テレビ)方式「480I」(有効走査線数480本,毎秒30フレームの飛び越し走査方式)の画像フォーマットであれば,圧縮と再生を同時に処理できる。これにより1チップで,現行のSDTV放送よりも高画質な双方向のテレビ電話やテレビ会議の機能を実現できる。480/60P の圧縮・再生同時処理を1チップで実現したのは世界で初めてという。

 開発した製品は,家電製品やモバイル機器などに搭載できるように,消費電力を1.5W以下に抑えた。NTTはディジタル・ビデオカメラのほか,携帯型情報機器やテレビ電話機のような映像通信端末への搭載を見込む。なお新製品は,NTTエレクトロニクスが「SuperENC-?」という名称で販売する(2月13日発表)。■

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