東日本旅客鉄道(JR東日本)が2001年11月に提供を開始した定期券やプリペイド型乗車券として使える非接触ICカード「SUICA」の利用者数が,2003年6月に650万人を突破した。今後も利用の増加が見込めるSUICAの機能を携帯電話機に内蔵する計画(モバイルSUICA)を,JR東日本は数年前から携帯電話事業者と共同で進めている。しかしその実現に向けては,事業化と技術内容に関する課題がいくつか残されており,商用化の目標時期もいまだに定まっていない状況のようだ。

 最大の課題は,「モバイルSUICAを提供することが自社に利益をもたらすか」という点である。SUICAの利用者が増えることによってJR東日本は,切符売り場の混雑をある程度は解消できたとみている。最終的には,自動券売機の投資コストの削減につながる見通しである。一方,モバイルSUICAを提供した場合にSUICAの利用者数が増えるかどうかについては,JR東日本の社内でまだ結論が出ていないようだ(詳細は日経ニューメディア2003年7月14日号に掲載)。

日経ニューメディアのホームページへ