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 出版社や取次会社,書店などの業界団体で組織する「日本出版インフラセンター」(JPO)は,UHF帯の周波数に対応した電子タグを使う書籍管理の実験を2004年3月下旬に開始した。経済産業省の支援を受けて行うもので,取次会社である昭和図書の越谷流通センター(埼玉県)と,三省堂書店の店舗である「自遊時間」(東京都千代田区)で実施している。日本ではまだ実用化されていないUHF帯に対応した電子タグを使う実験となるため,電子タグ関連事業を検討している関係者の高い関心を集めているようだ。

 JPOは今回の実験で,書籍1冊ごとに電子タグを張り付けて,書籍の名称や出版元,発売日,決済履歴などの情報を蓄積する。こうした書籍関連情報を,書店の店内や取次会社の倉庫などで電子タグの情報読み取り器(リーダー)を使って読み出して,情報システムで管理する。こうした電子タグの導入によって,(1)書店での万引きや,発売日違反(先行販売)などの不正流通の発見,(2)仕分けや検品,保管などの物流の効率化,(3)棚卸しや書籍の位置管理など在庫管理の効率化――といった効果を狙っている(詳細は日経ニューメディア2004年3月29日号に掲載)。