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 総務省の情報通信政策研究所は2005年1月28日に,「メディア・ソフトの制作及び流通の実態」と題した調査報告書を公表した。様々なメディア上で流通するコンテンツ(メディア・ソフト)の制作・流通の実態を,各種メディア業界の統計データや独自調査を基に,コンテンツの形態別に数値化して分析したものである。具体的には,映像系・音声系・テキスト系といった形態別に,それぞれコンテンツの一次利用(一次流通市場)と二次利用(マルチユース市場)に分けて,市場規模(販売収入や広告収入)などを算出した。そのうえで,コンテンツ制作・流通市場全体のトレンドについて分析を行った。

 その結果,2002年の日本のコンテンツ市場全体の規模は10兆8167億円となった。2000年の実績(算出値)と比べると,市場は約1%縮小(約1000億円減少)した。映像系コンテンツでは市場拡大が続いたものの,音声系やテキスト系コンテンツの落ち込みをカバーできなかった。また,コンテンツの一次流通(想定した一次メディアでの流通)市場が2000年と比べて縮小する一方,マルチユース(一次メディア以外での流通)市場については拡大傾向が続いた(詳細は日経ニューメディア2005年1月31日号に掲載)。