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 三菱電機が、日経BP社主催のITソリューション展「NET&COM 2005」で,UHF帯を使った高出力型パッシブICタグシステムの試作機を展示した(写真)。高出力型のICタグシステムの運用で懸念されているリーダー間の電波干渉を回避するための独自技術を実装した。

 高出力型システムは,今春にも日本で免許申請が可能になる予定の952MHz~954MHzの周波数帯を使うもので、最大10m程度離れた距離でもICタグを読み取れる。ICタグにタグリーダー近づける必要がなかったり、複数のタグを短時間で読み取れれたりできるため,倉庫や港湾などで扱う大型コンテナの管理用途などが期待されている。一方で、タグリーダーが出力する電波が,別のタグリーダーに干渉を起こす可能性が指摘されている。

 今回、三菱電機が展示した試作機は、この干渉問題を回避するために,タグリーダーからICタグへコマンドを送信するための周波数チャンネルと,ICタグからのレスポンスを受信するための周波数チャンネルを分離する方式を採り入れた。異なる周波数チャンネルを使うことで干渉を防ぐ。これまでは、送受信に同じチャンネルを使っていた。同じチャンネルを使うタグシステムがある場合,そのタグリーダーから発信された強力な電波が,ICタグから発信される弱い電波に干渉し,ICタグの情報を読み取りにくくなる原因になっていた。

 三菱電機は今後、この試作システムをテスト運用し,2005年中にも実用化にメドをつけたい考えだ。

(滝沢泰盛=日経ニューメディア)