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 どんどん機能が進化する携帯電話。その一方で,昨年から携帯電話向けのウイルスが登場したというニュースも聞かれるようになってきた。そんな中,ロシアのウイルス対策ソフト・ベンダーであるカスペルスキー・ラブス・インターナショナルが,携帯電話向けのウイルス対策ソフトを6月をめどに出荷すると発表した。パソコンと同様に,携帯電話にもウイルス対策ソフトを入れる時代が来たのだろうか。

 今回同社が出荷するのは,携帯電話向けのOSとして実績のあるSymbianOS向けのウイルス対策ソフトである。SymbianOSをターゲットにしたウイルスは,2004年6月に初めて発見された。目立った被害こそなかったが,その後も同OSを狙ったウイルスが複数発見されている。

 SymbianOSは,通常のインターネット・メールの送受信やWeb接続の機能を備え,ファイル操作やソフトのインストールが可能な「スマートフォン」と呼ばれている端末で採用が進んでいる。現時点で国内で出荷されているSymbianOS搭載のスマートフォンとしては,ボーダフォンの702NKがある。この夏にはNTTドコモも同OSを搭載した端末(M1000)を出荷する予定である。

 これらの端末には,NTTドコモのiアプリ(Javaアプリ)のような機能制限はなく,インストールしたソフトはほかのアプリケーションやOSの各種機能を使うことができる。それだけ,ウイルスのターゲットになりやすいわけだ。

 ウイルス対策ソフトの操作方法や機能は,パソコン用のものとほぼ同じである。インストールするとメニューにアイコンが現れる。そのアイコンを選択して検査(Scan)ボタンを押すと,携帯電話内にあるファイルの検査を始める。全ファイルの検査を終えると結果が表示される。ウイルスが見つかったときは,そのファイルを削除するか問われる。パターン・ファイルの自動更新やリアルタイム・スキャン機能も持つ。

 カスペルスキーは現在,国内での販売形態や価格を詰めている段階。携帯電話事業者に,あらかじめソフトを搭載した端末を販売できるよう呼びかけている。このほか,同社自身が月額100~200円程度で最新版を提供する形態も考えているという。

半沢 智