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  写真1●テーブル上に投影されたネットワーク図
  写真2●円形の駒のような「パック」で帯域などのパラメータを変えられる

 テーブル上に映し出されたネットワーク図を見ながら、複数の担当者が議論しながらネットワークを設計していく――。回線の帯域を変更したり拠点のユーザー数を増やしたりするのもテーブル上でちょっと操作すればよい。NTTコムウエアが,このようなユニークなシステムのデモを国内で初めて披露した。

 IP電話システムを導入するに当たり、事前のネットワーク設計が不可欠である。ネットワーク設計は、専門や立場が違う複数の担当者が連携する場合が多い。このような場合に合わせて開発したネットワーク設計を効率化するためのシステムである。

 同社がデモをしたのは,ネットワークの設計・監視のシステム「Tangible IP Network Designer」。Tangible(タンジブル)とは「実体のある」「触れる」などの意味を持つ英単語。この言葉どおり,ネットワークに触れるような感覚で設計作業ができるシステムである。

 具体的な作業は、以下の通り。まずネットワークの接続構成や回線の速度,回線に流れるアプリケーションの種類などをパラメータとして入力。すると,ネットワーク図のうえに、回線の混雑具合などをシミュレートして画面に表示される。この画面は,プロジェクタを使ってテーブルに映し出すことができる(写真1)。

 ユニークなのは,ネットワークのパラメータを机上でリアルタイムに変更できるところ。変更には,「パック」と呼ばれる円形の駒を使う。パックをテーブル上に映し出されたルーター,サーバー,クライアントなどのアイコンの上に置き,そのパックを回転させることで,回線の帯域,拠点のユーザー数,サーバーの処理能力などのパラメータを変更できる(写真2)。パックにはコイルが内蔵されており,テーブルがパックの場所や回転を検知して,シミュレータ用のコンピュータにデータを送るしくみである。

 このシステムは,設計後の運用・監視に使うこともできる。SNMP(Simple Network Management Protocol)を使って、各ネットワーク機器の動作状態の情報を取得し,ネットワーク図上に表示する。また,トラフィックの流量などを裸眼立体視ディスプレイに映し出すことも可能。ネットワーク機器のポートに流れるトラフィック量などを,視覚的に把握できる。

 NTTコムウエアではこのシステムの販売を予定しており、価格は,全体で2000万円からを想定している。

(半沢 智=日経NETWORK)