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 富士通日立製作所NECなどが参加する分散オブジェクト推進協議会(DOPG)は,Javaベースのサーバー・プログラムの仕様「EJB(Enterprise JavaBeans)」に準拠したWebアプリケーション・サーバー製品(APサーバー)間の相互接続を確認する実験を行い,その結果を12月12日に発表した。異なるAPサーバー上に実装したプログラム同士がやり取りする実験で,富士通のINTERSTAGEや日立製作所のCosminexus,NECのWebOTXなどの間で相互接続させた。結果は一部の製品間でオブジェクト型のパラメータ呼び出しがうまくいかなかったものの,ほとんどの組み合わせで異種APサーバー間の連携が正常に稼働することが確認できた。

 これまで,EJBの仕様にのっとって開発したプログラムは異なるAPサーバーに移植しやすいことは言われていた。だが,異種APサーバー間の相互接続は確認されていなかった。今回の実験は「システム間の相互運用の可能性を示す第一歩」(DOPGの発表資料より)に過ぎないが,EJBを採用したシステムであればAPサーバーの種類にかかわらず相互接続できるようになることを意味する。実験に使ったAPサーバーのJDK(Java Development Kit)のバージョンはJDK1.2とJDK1.3があり,EJBのバージョンはEJB1.0とEJB1.1があった。またプログラムは,EJBのEntityBeanとステートフルSessionBeanを使って作成。異なるAPサーバー上に実装したステートフルSessionBean同士を通信プロトコル「RMIoverIIOP」で接続した。オブジェクト型のパラメータ呼び出しでうまくいかなかったのは,通信するために必要なデータのパッケージングの仕様に対する解釈の相違に原因がある。実験したすべての組み合わせで正常に稼働することが確認できたのは,1)ネーミング・サービスの連携,2)Enterprise Bean(EJBの仕様に基づいたプログラム)の生成と削除,3)整数型と文字列型の関数呼び出し。今後,実験参加企業を増やし,検証範囲を拡大させる予定である。

 今回の実験に参加したベンダーとAPサーバーは次の通り。
NEC WebOTX Ver3.1(EJB1.1,JDK1.3)
日本IBM WebSphere Application Server(EJB1.0,JDK1.2.2)
日本ユニシス WebLogic Server 5.1(EJB1.1,JDK1.3)
日立製作所 Cosminexus Server Standard edition(EJB1.1,JDK1.3)
富士通 INTERSTAGE Application Sever(EJB1.1,JDK1.3)

(松山 貴之=日経オープンシステム)

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