情報処理振興事業協会(IPA)は2001年5月11日,2001年4月のウイルス届出状況を発表した。これによると4月のウイルス届出件数は1236件。前月の1476件に比べてやや減少したものの,依然として前年同月の約2.6倍に当たる水準である。ウイルスの蔓(まん)延は収まっておらず,引き続き注意が必要としている。

 ウイルスの種類を見ると,4月に届出のあったウイルスは55種類。届出件数の多いウイルスは,W32/Hybrisが444件,W32/MTXが257件となっている。また,初めて届けられたウイルスとして「W32/Magistr」が59件,「Linux/Lion」が1件あった。2000年11月以降に発見された新しいウイルスが届出件数の46.0%を占めており,全体の73.3%は1年前の2000年5月以降に発見されたものである。

 したがってアンチウイルス・ソフトを導入していたとしてもウイルス定義ファイルを1年間更新せずにいたユーザーは,4月の届出のうち4分の3のウイルスは検出できないことになる。半年前の更新でも全体の約半分は検出できないとして,IPAではウイルス定義ファイルのアップデートは必要不可欠であり,一般ユーザーでも1週間に1回はアップデートを行うことが必要であると呼びかけている。

木村 亮=ニュース編集部)