インターナショナルシステムリサーチ(isr)は,携帯電話から社内のメール・サーバーに届いたメールを管理できるパッケージ・ソフト「@Box」の新バージョンを2001年7月に発売する。新版では新たに,パケット圧縮機能やメッセージ同期機能を追加した。価格は未定だが,現行製品と同等の1ユーザー当たり3000円程度になる見込み。

 @Boxは,社内のメール・サーバーに届いたメールを携帯電話用のWWWサーバーに転送し,インターネット接続対応の携帯電話(EZweb,iモード,J-スカイ)に搭載したWWWブラウザを使ってWWWサーバーを閲覧することで,メールを送受信できるようにする製品。メールの転送設定や,外部(他の会社など)のメール・サーバからのメール受信,パソコンやWWWブラウザのメッセージを一元管理する機能もある。

 今回新たに搭載したパケット圧縮機能は,メール・サーバーに届いたメッセージを圧縮して携帯電話に送信する機能。平均20~30%,最大で50%のパケット通信料金を節約できるという。短いメッセージでも圧縮効果が得られるように,複数のメッセージをまとめて圧縮する機能も備えた。当初はiアプリが動作するiモード対応携帯電話端末だけに対応するが,EZwebやJ-スカイでも同様のサービスが始まれば対応する予定。

 実際の操作は,まずユーザーが携帯電話に「@Box」専用のiアプリをダウンロード。このiアプリを使ってメールの到着を確認し,未読メールをダウンロードする。ダウンロードしたメールはiアプリが自動的に解凍して,携帯電話の画面に表示する。

 もう一つの新機能であるメッセージ同期機能は,従来のシステムで必要だったファイアウオールの設定変更を行わずに,セキュリティを保ちながら,携帯電話から社内メール・サーバーのメッセージ読み出しや削除ができるようにする機能。EZweb,iモード,J-スカイいずれの携帯電話端末でも利用できる。具体的には,ファイアウオールの内側に設けたデータ同期用サーバーがメール・サーバーにアクセスし,SSLを使って暗号化通信を行うHTTP(HTTPS)経由で新規到着メールだけをファイアウオール外の携帯電話用WWWサーバーへ送信(読み出し)する仕組みを採用した。携帯電話からメールを削除する場合も同様の仕組みで,データ同期用サーバーが社内メールサーバーから該当のメールを削除する。HTTPSを利用することで,セキュリティ上の問題を解消しながら,ファイアウオールの設定を変更することなく携帯電話からメールの管理ができるようにした。

武田 麻巳=ニュース編集)