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 ファルコンストア・ジャパンは,NAS(Network Attached Storage)やSAN(Storage Area Network)に接続した各種ストレージ製品を集中管理するソフトウエア「IPStor」を2001年7月に出荷する。従来のファイバ・チャネルを利用したSAN製品と異なり,複数のストレージ・デバイス制御にPCと専用ソフトウエアを組み合わせ,サーバーとコントローラの接続にギガビット・イーサネットを利用することで,安価なSAN環境構築を狙う。

 IPStorの構成は,(1)ハード・ディスクやテープ・ドライブを接続,統合する「IPStor Server」,(2)IPStor Serverにアクセスするためのドライバ・ソフト「IPStor SAN Clients」の2つ。IPStor SAN Clientsをインストールした各種サーバーから,IPStor Serverに接続したストレージ製品を,ギガビット・イーサネットを介して利用する。ストレージを利用するサーバーからは,ディスクやテープ・ドライブが仮想的なSCSI装置として見える。SMB(Server Message Block)やNFS(Network File System)によるアクセスも可能。

 単純にストレージ・デバイスとして利用するのに加え,レプリケーションや,スナップ・ショットによるバックアップ/リストアが可能。Oracle,SQL Server 2000などのRDBMS製品と連携して,トランザクション一貫性,整合性を保証する仕組みを備える。稼働環境は,IPStor ServerがLinux,IPStor SAN ClientsがWindows NT 4.0/2000,Solaris,Linux。価格はIPStor Serverが220万円。IPStor SAN Clientsは,1CPU当たり22万円。

矢崎 茂明=日経オープンシステム)