マイクロソフトは2001年9月19日,同社のクライアント向けOSの次期版「Windows XP(日本語版)」のパッケージ構成と推定小売価格を発表した。新規購入した場合(通常版)の推定小売価格は,主に企業ユーザー向けの「Windows XP Professional」が3万5800円,個人ユーザー向けの「同Home Edition」が2万5800円。このほか,アップグレード版としてProfessional3種類,Home Edition1種類のパッケージ・タイプを用意した。ただし,Windows95以前のOSおよびWindows NT 3.51を使っているユーザーはアップグレード版の対象外となるため,通常版を購入する必要がある。製品の出荷開始は11月16日。あらかじめハードウエアにプリインストールしてパソコン・メーカーから提供されるOEM製品は,パッケージ製品よりも早く出荷される見込みだ。

Professionalの各パッケージの推定小売価格は,(1)Windows98/Me/NT Workstation 4.0/2000 Professionalを使っている既存ユーザーを対象としたアップグレード版が2万3800円,(2)このパッケージのアカデミック アップグレード版が2万800円,(3)Windows 2000 Professionalユーザーを対象とした特別アップグレード版が1万5800円。ただし(3)の特別アップグレード版は,2002年2月末日までの期間限定である。また,大量購入ユーザー向けのボリューム ライセンス プログラムを用意する。なお,Professionalは32ビット版のほかに,米Intelが提供する64ビットCPUであるItanium向けの「Windows XP Professional 64-bit Edition」を提供する。プリインストールして提供されるOEM製品のみで,国内主要パソコン・メーカーから米国での出荷開始日(10月25日)に合わせて出荷されるという。

Home Editionのパッケージの推定小売価格は,Windows98/Meユーザーを対象としたアップグレード版が1万3800円である。Home Editionにはボリューム ライセンス プログラムはない。なお,機能的にはHome EditionはProfessionalのサブ・セットとなる。ドメインへのログオン,ファイル単位のアクセス権の設定やリモートからデスクトップを操作する「リモート デスクトップ」,「リモート アシスタンス」などの機能は利用できない。

同社は,Windows XPの価格発表に合わせて,個人向け製品サポートの強化も発表した。電話でのサポートを平日に加えて土曜・日曜日も実施する。「セットアップおよびインストールサポート」のサポート受付時間は平日の9:30~12:00と13:00~19:00,および,土日の10:00~17:00で,セットアップが完了するまで期間/回数無制限で提供する。「基本操作サポート」は日曜日は実施しないが,それ以外は上記と同じ時間帯で受け付ける。ただし,期間の制限はないが回数の制限がある。Professionalが3インシデント(3回の質問)でHome Editionが2インシデント(2回の質問)までとなる。なお,どちらのサポートも期間無制限ではあるが,同社が公表しているガイドラインによって無償サポートの提供期間は最低3年と,事実上限りがある。サポート終了時期の詳細については同社のサイトを通して通知される。

Windows XPの動作環境は,300MHz以上のCPU,128Mバイト以上のメモリー,1.5Gバイト以上のハード・ディスク。例えば,133MHz以上のCPU,64Mバイト以上のメモリー,1Gバイト以上のハード・ディスクを推奨していたWindows 2000 Professionalに比べて高いマシン性能が要求されるので注意が必要である。

相馬 隆宏=日経オープンシステム)