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 サン・マイクロシステムズは2001年10月30日,Webサービスを実現するためのソフトウエア・プラットフォーム構想「Sun ONE(Sun Open Net Environment)」の詳細を明らかにした。公開したのはソフトウエア製品の出荷,機能強化などのロードマップなど。米Sun Microsystemsが10月23日に米国で発表したものとほぼ同じ内容である。

 Webサービスとは一般的に,インターネット上に公開されたサービス(アプリケーション)を,検索して呼び出すための仕組み,またはその仕組みを備えるアプリケーションを指す。Sun ONEと同様の構想に米Microsoftの「.NET」がある。Microsoft独自の技術や製品をベースにした.NETに対し,Sunは「Webサービスの世界においてはオープン性が重要だ」(米Sun Microsystems Executive Vice President/General Manager, iPlanetのMark E. Tolliver氏)と強調,開発言語としてプラットフォーム非依存のJavaを使うSun ONEの優位性を強調した。

 Sun ONE実現の第1段階として,2001年10月から開発環境の提供を開始した。Webサービスを開発するための製品や情報をまとめた「Sun ONE Starter Kit」やSolaris 8のアップグレードなどである。Sun ONE Starter Kitに含まれるソフトウエアは,「Forte for Java 3.0 Community Edition」,「iPlanet Application Server」,「iPlanet Web Server」など。Sun Developer Networkから無償で入手できるほか,11月28~30日に開催予定の「JavaOne Japan」でも無償配布される。アップグレードしたSolaris 8(Solaris 8 10/01版)は,「iPlanet Application Server, Enterprise Edition 6.0」,「iPlanet Directory Server」を同こん,また「Java 2 Platform, Standard Edition 1.3.1 software development kit」を組み込むなどWebサービスの開発に必要なツールをセットにした。Free Solaris Binary License Programから無償でダウンロードできる。

 同社は,2002年には社内および関連会社や特定の取引先との間といったプライベートな環境下でWebサービスを利用できるようにする計画である。2002年に出荷する次期OS Solaris 9にはWebサービス実現のためのソフトウエアを組み込む。またJava実行環境の次期版Java 2 Platform, Enterprise Edition 1.4では,Webサービスを利用するためのプロトコルSOAP(Simple Object Access Protocol)を使ったメッセージングやサービスを登録,検索するディレクトリUDDI(Universal Description, Discovery and Integration)へアクセスするためのJavaのAPIを実装する。2003年には,関連会社や取引先だけでなく,あらゆる企業や個人間でもWebサービスを利用できるようにするための製品などを提供するという。製品の詳細などは未定である。

(相馬 隆宏=日経オープンシステム)