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 アルファ・オメガソフトは2002年3月5日,電子メールを暗号化するサービス「ZixMail」を3月6日に開始すると発表した。同サービスは米ZixItが開発し,既に米国では3年前から提供している。今回,アルファ・オメガソフトが同サービス専用ソフトの日本語化を実施した。

 ZixMailは,ユーザーが専用のプラグインを利用することで,同サービスを介して暗号化/復号化を実施するサービス。特徴は,復号化には専用ソフトが無くてもサービスを利用できることと,暗号化カギの管理や配信を代行することだ。暗号化アルゴリズムは168bitトリプルDESを用いる。

 米ZixIt取締役会長のJohn A. Ryan氏は電子メールの現状について「盗聴や改ざんの危険性は認知していても,個人情報や企業機密情報をやり取りするメールさえ暗号化されていない」と,問題があることを指摘する。暗号化が進まない理由については「復号化専用のソフトウエアが必要なこと」と「暗号化に使用するカギの管理が煩雑なこと」を挙げ,ZixMailが有用なことを説いた。

 同サービスのユーザーは,電子メール・ソフトOutlookと,同サービス用プラグイン「ZixMail for Microsoft Outlook」を使用する必要がある。ただし,同サービスのユーザーから暗号化メールを受け取った場合は,ブラウザで復号化されたメールを読む「ZixMail.net」を無料で利用できる。つまり,サービスに加入しておく必要はない。

 受け取った側に専用ソフトが必要ないのは,暗号化メールのあて先がZixMailユーザー以外の場合,ZixMailが暗号化されたメールを一時保管し,あて先へ「通知メール」を自動的に送信するため。メール受信者は通知メールに記載されたURLのリンク先で,復号化されたメールをWWWブラウザで読むことができる。なお,その通信はSSLで暗号化される。

 また,公開カギの管理や配信,およびZixMail.netの管理は,米国ダラスにある「セキュアデータセンタ」が受け持つ。セキュアデータセンタは,バックアップ・センタを備え,システムの多重化構成により24時間365日稼働を実現している。また,バイオメトリックス認証によるシステムのアクセス制限,デコイ(おとり)・サーバーによるクラッキング対策などのセキュリティ対策をしている,という。

 今後は,メール・サーバーで一括して暗号化/複合化を行う「ZixVPN」を2002年5月に出荷する予定。これにより,クライアントで使うメール・ソフトの制限が無くなり,管理も不要になるため,ZixMailを大規模に導入する場合に有効だという。

 「ZixMail for Microsoft Outlook」は5900円(1メール・アドレス当たりの1年間使用料)。「ZixVPM」は170万円(100メール・アドレス当たりの1年間使用料)。稼働OSは「ZixMail for Microsoft Outlook」がWindows 98SE/2000 Professional,「ZixVPM」がUNIX,Solaris,Linux。

 米国ではYahoo,7-Eleven,Applicaや,弁護士事務所,特許管理会社などがZixMailを採用しているという。日本では,企業や政府自治体向けに,2002年3月から2003年3月で3万メール・アドレス・ライセンス,2003年3月から2004年3月で20万メール・アドレス・ライセンスの販売を見込んでいる。

井上 英明=日経オープンシステム)