マイクロソフトは2002年3月8日,XML Webサービスを実現するソフトウエア基盤「.NET」の開発者へ向けて各種の支援プログラムを発表した。同社は,(1)主に,国内50万人いる既存のVisual Basic開発者へ向けて.NETへの移行を支援するトレーニングを提供するほか書籍を充実させる,(2)システム設計者とプログラマのための開発者コミュニティを支援する,(3)大学での.NET技術の利用促進を図る---などの施策を開始する。

 具体的には,NRIラーニングネットワーク(本社:東京都千代田区),グローバルナレッジネットワーク(本社:東京都新宿区),NEC,ネットラーニング(本社:東京都新宿区),富士通ラーニングメディア(本社:東京都大田区),豆蔵(本社:東京都新宿区)の6社と協力し,4月中旬から.NET技術やオブジェクト指向プログラミングなど計24種類のトレーニング・コースを提供する。

 また,マイクロソフトは同日,XML Webサービスを連携するためのツールとして「Office XP」向けの「Microsoft Office XP Web Services Toolkit」,「SQL Server 2000」向けの「SQL Server 2000 Web Services Toolkit」の提供を開始した。これらは同社Webサイトから無償でダウンロードできる。加えて,「BizTalk Server 2002」を強化する「BizTalk Server 2002 Web Services Toolkit」も発表した。4月上旬に無償提供する

コミュニティと大学を支援
 マイクロソフトは,.NET開発者コミュニティと4年制大学のコンピュータ・サイエンス系学科・研究室への支援も打ち出した。同社は,4月15日に設立される.NET開発者コミュニティのサポート組織「International .NET Association Japan」(INETA Japan)を支援するほか,大学の学科・研究室向けの新サービス「Microsoft Developer Network Academic Alliance」(MSDN Academic Alliance)を4月1日から開始する。

 MSDN Academic Allianceは,大学の学科または研究室向けにWindows XPなどのOS製品,Visual Studio .NETなどの開発ツール,.NET Enterprise Serverなどのサーバー製品を提供するプログラム。契約料は教員数や学生数にかかわらず1学科または1研究室当たり年間11万8000円。同社は,学生向けのプログラミング・コンテストも実施し,マイクロソフトの技術に精通する「学生エバンジェリスト(伝道師)」を育成したい考え。

武部 健一=BizTech編集)