アシストは2002年3月11日,医療機関向け診療予約システム「Medi Qube」を発売,出荷開始した。患者が,インターネットを介して携帯電話やパソコンから診療時間を予約できるため,医療機関内での診療待ち時間を短縮できる。サン・マイクロシステムズのアプライアンス・サーバー「Sun Cobalt Qube 3J」にアプリケーションを組み込んだ。ハード・ディスクを2重化するなどして運用の手間の軽減を図ったという。

 Medi Qubeの主な機能は,診療予約とグループウエアの2つ。診療予約は,患者がWWWブラウザや携帯電話から診療予約を行う。予約後に診察日時や診察までの順番をリアルタイムで検索できる「予約確認」や,あらかじめ設定した順番になったらその旨をメールで通知する「もうすぐコール」が可能。グループウエアは,掲示板のほか,医者や職員のスケジュール管理,設備予約,メール機能を備える。

 開発に当たっては「運用の負荷をいかに下げるかを心がけた」(モバイルシステム事業推進室 大坪修一氏)という。バックアップ機能を充実させているのがその一つ。Medi Qubeが採用しているCobalt Qube 3Jは40キガ・バイトのハード・ディスクを2つ内蔵している。患者から診療予約が入るなどして,データベースの更新が発生するたびに,2つ目のディスクに自動でバックアップを取る。

 さらにオプションでリモートのバックアップ・サービスを用意した。更新が発生するごとに,アシストが運用するバックアップ・センターへインターネット経由でデータを送信する。送信データはSSLで暗号化する。ただしリモート監視は行わないため,稼働状況はユーザー自身が監視する必要がある。データ障害発生時にはユーザーがアシストに連絡し,センターから障害直前のデータを受け取る。復旧作業もユーザー自身が行う。

 RDBMSにPostgreSQL,WWWサーバーにApache,開発環境にPHPとJavaを採用している。価格は208万円で,年間保守料24万円。バックアップ・サービスは年間24万円。1.5Mbps以上の常時接続をシステム導入の条件とする。アプライアンス製品なので,カスタマイズは想定していない。

尾崎 憲和=日経オープンシステム)