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 トレンドマイクロは2002年6月26日,「ウイルス・パターン」より早く「ポリシー」を配布して,ウイルスの感染を防ぐサービス「Outbreak Prevention Service」などを発表した。

 「ウイルスが増殖する速度はどんどん上がっている」(代表取締役社長 Steve Chang氏)。例えばNimdaは,1時間もあれば非常に広範囲に感染してしまう。新種のウイルスが発見されてから「ウイルス・パターン」を作成するまでの時間は,短縮されてきてはいるもののの現在「平均1時間弱を要している」(トレンドマイクロ)ため,この間に感染が広がる危険がある。Outbreak Prevention Serviceは,この時間差を埋めるためのサービスである。

 「ポリシー」とは,例えば標題が「例の件」というメールを送信するウイルスが現れたら「『例の件』という標題のメールは受け取らない」,添付ファイル名がpacthe.exeのウイルスが現れたら「patch.exeという添付ファイルを持つメールは受け取らない」など,ウイルスの外形的な特徴から作成できるもので,発見後30分以内に配布できるという。「ポリシー」をユーザー企業に配布し,同社製ソフトウエアを「ポリシー」に従って動作させる。これにより「パターン」が作成されるまでの間のウイルスの侵入を防ぐというわけだ。

 「ポリシー」は自動的に適用することも,ユーザー企業の管理者が判断して適用することもできる。夜間は自動的に適用し,昼間は管理者が判断する,といった運用も可能という。有料サービスとするか,無料サービスとするかは未定である。

 2002年の第4四半期に出荷する管理ツールの新版「Trend Micro Control Manager 2.1」およびメール・ゲートウエイ型アンチウイルス・ソフトの新版「InterScan Messaging Security Suite 5.1」に,そのための機能を追加する。その後,サーバー向けアンチウイルス・ソフトの新版では「新種のファイル感染型ウイルスの感染を防ぐため,一時的にファイル共有機能を停止する」などの「ポリシー」を実現できるようにすることなどを検討している。

 また,(1)ウイルス検索対象とすべきファイルの拡張子設定や,ウイルスを削除するか駆除するかの拡張子別の設定を配信するサービス「Threat Based Scannning」,(2)駆除後,ネットワーク内にウイルスが残っていないかを再検索して,残っていれば駆除するサービス「Damage Assesment and Cleanup Services」も発表した。2002年第4四半期に出荷する「ServerProtect」と「ウイルスバスター」の新版で実現する。いずれも,有料か無料かは未定。

(高橋 信頼=日経オープンシステム)