トレンドマイクロは2002年9月19日,キャッシュ・サーバー向けアンチウイルス・ソフトを発表した。名称は「InterScan WebProtect 1.0 for ICAP」。2002年10月7日に出荷する。

 InterScan WebProtect 1.0 for ICAPは,WWW閲覧やWWWページからのファイル・ダウンロードによって感染するウイルスを検出し,差し止めるソフトウエア。同社が既に販売しているゲートウエイ型アンチウイルス・ソフトInterScan VirusWallもWWWのデータに含まれるウイルスを検出できる。しかし,InterScan VirusWallはすべてのWWWアクセスを中継する構成になるため,性能面で限界があった。InterScan WebProtectは,キャッシュ・サーバーと連携し,ウイルスの可能性がある特定の拡張子を持つファイルだけを受け取り,検査することで,WWWアクセスの速度低下を抑制できる。

 InterScan WebProtectは,ICAP Forumが標準化を行っている,キャッシュ・サーバーの機能拡張のためのプロトコルICAP(Internet Content Adaptation Protocol) 1.0に準拠している。米Network Applianceの「NetCacheシリーズ」,米Blue Coat Systemsの「Port80 Security Appliance」および「CacheFlowシリーズ」のうち,ICAPをサポートした製品と連携して動作することを確認済みという。

 Solaris8上で稼働する。価格は,アカウント数によって異なり,25~49アカウントの場合,1アカウント当たりのライセンスが3950円。1000~1499アカウントの場合は1アカウント当たり1450円など。

 また同時に,WWWフィルタリング・ソフトの新版「InterScan WebManager 2.1」を発表した。2002年10月11に出荷する。InterScan WebManagerは,登録されたアダルト・サイトやWWWメールなど,業務上好ましくないサイトへのアクセスを制限するソフトウエア。HTTPおよびHTTPのゲートウエイとして動作する。1万以上の制限対象URLを登録済みという。

 新版では,ファイルの拡張子によってアクセスを制限することで,ウイルスの可能性があるファイルや,音楽ファイルのダウンロードを禁止する機能を備えた。また,WWWブラウザのバージョンに応じてアクセスを制限することで,セキュリティ・ホールのあるWWWブラウザでのインターネット利用を制限することが可能になった。オーバーライドと呼ぶ新機能は,指定したユーザーには,禁止したサイトにもアクセスする権限を与える機能。ただし,ユーザーのWWWブラウザには禁止サイトであることを示す警告が表示され,禁止サイトへのアクセスはログに記録される。このほか,クライアントへ動的にIPアドレスを割り当てるLDAPにも対応した。インターネットへのアクセスの際に,LDAPサーバーで管理されているパスワードを利用し,ユーザーを認証する。これにより,ユーザーごとのアクセス履歴を管理できる。

 Solaris,Linux,Wndows 2000上で稼働する。価格は従来版と同じで,30クライアント・ライセンスが23万8000円,1000クライアント・ライセンスが169万8000円など。

(高橋 信頼=日経オープンシステム)