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 住友電気工業は2002年10月17日,J2EE(Java 2 Platform,Enterprise Edition)対応フレームワークの新版「楽々Framework II」を発表した。2002年12月に出荷する。新版では,あらかじめ用意してある処理のひな型「パターン部品」を,現行バージョンの16種類から約100種類に増やすなどの機能拡張を行った。

 楽々Frameworkは,データの検索や更新などの「パターン部品」を利用することで,データ定義だけを行えば,DBMSにアクセスする標準的なWWWアプリケーションを自動生成する。具体的には,入力画面,処理を実行するJavaクラス,結果を表示するJSP(JavaServer Pages)などを生成し,これらが楽々Frameworkが提供するコントローラ・サーブレットと連携して動作する。生成されたアプリケーションに,必要に応じて値引き処理や自動補充発注などの業務に固有な処理を追加すれば,アプリケーションが完成する。パターン部品は,ユーザー企業が開発することも可能。

 現行バージョンの楽々Frameworkは二十数社に導入実績がある。住友電気工業社内でも,新規開発の社内WWWシステムはすべて楽々Frameworkを使用している。記述すべきプログラムが少なくなるため,5倍から10倍生産性が向上するという。

 新版では,従来の単純な「検索」や「新規登録」,「更新」などの16種類のパターン部品に加え,「ヘッダー(見出し)とディティール(明細)形式の登録」,「最終確認画面がある更新」などのパターン部品を追加し,合計100種類以上を用意する。また,従来もデータ定義からRDBMSのテーブルを生成するSQL文を自動生成する機能を備えていたが,新たにテスト用のダミー・データを自動生成し,DBMSに登録する機能も備えた。これにより,データ定義から即座にプロトタイプを作成し,動作させることができる。

 対応するWebアプリケーション・サーバーは,米IBMのWebSphere Application Server。Linux,Windows 2000,AIX上で稼働する。

 価格は基本ライセンスが1000万円で,これに加え,サーバー台数に応じたサーバー・ライセンスが必要。LinuxまたはWindows 2000の場合サーバー・ライセンスは1台あたり75万円,AIXの場合150万円。販売は,住友電工情報システムが担当する。

(高橋 信頼=日経オープンシステム)