富士通は2002年10月31日,同社のミドルウエア製品ファミリー「Interstage」にマイクロソフトの“.NET Framework”に対応する製品群「Interstage Business Application Manager for .NET V1」を追加した。同製品群は「Standard版」(価格は20万円から)とクラスタリング対応で信頼性を高めた「Enterprise版」(同60万円から),他システムと連携するための「Component Connector」(同40万円から),.NET対応アプリケーションの開発環境「Developer版」(同10万円から)の4つで構成する。

 同日,販売を開始し,12月末に出荷を開始する。対応OSはWindows 2000 Server/Advanced Server。Developer版はマイクロソフトの統合開発ツール「Visual Studio .NET」のアドオンとして動き,Windows 2000/XP Professionalにも対応する。

 同製品は“ワークユニット”と呼ぶアプリケーションを格納する“入れ物”を提供する。.NET Frameworkの実行エンジン“CLR(Common Language Runtime)”上で動くアプリケーションをワークユニットに格納するだけで,アプリケーションの管理・運用が容易となる。例えば,アプリケーションのプロセスの多重化やプロセス・レベルでのフェール・オーバー(処理の引き継ぎ),障害が発生したプロセスの再起動,ワークユニット単位でのリソースのプーリング(割り当て),アプリケーションの優先順位設定---などの機能を提供する。

 これらの機能は将来,マイクロソフト自身が.NET Frameworkの中などで実装する可能性もあるが,富士通によれば「時間との戦いだと考えている。将来,マイクロソフトもこれらの機能を搭載してくるだろうが,我々は常にその先を行く」(今田和雄ミドルウェアプラットフォーム事業部長代理),「IISや.NET Frameworkの次のバージョンではこれらの機能の一部を提供するが,まだInterstageの方がアドバンテージがあるとマイクロソフトにも認めてもらっている」(橋本光廣ミドルウェアプラットフォーム事業部長)とする。

 他のシステムとの連携はComponent Connectorを利用する。Component ConnectorはJ2EE(Java 2 Enterprise Edition)とCORBAインタフェースへ接続するためのソフトウエア(ゲートウエイ)を.NET Framework上に自動生成する機能を提供。同製品を使うことで,メインフレームやJ2EEのアプリケーション,他のInterstage製品との統合が可能となる。

 富士通ではInterstage Business Application Manager for .NET V1の動作検証センターを全世界5カ所に設置し,海外でも拡販する体制を整える。

(武部 健一=BizTech編集)