シスコシステムズは2002年11月13日,同社の最上位LANスイッチ「Catalyst 6500」向けセキュリティ・モジュールと,新規投入となる中位LANスイッチ「Catalyst 4500」シリーズを発表した。

 最上位スイッチ「Catalyst 6500」は,10Mbpsから10Gbpsまでの各種イーサネット・ポートを備えるモジュールを装着できるほか,各種セキュリティ機能を備えたモジュールを装着できるのが特徴。ネットワークの規模や利用方法に応じて,モジュールを組み替え可能で,LANスイッチ上で柔軟なセキュリティ対策ができる。

 今回発表した新しいセキュリティ・モジュールは,ファイアウオール・モジュール「Firewall Module」(価格は709万円,発売は11月14日),SSLモジュール「SSL Module」(価格は588万9000円,発売は2003年3月),トラフィックを分析するための「Network Analysis Module」(価格は328万円から,発売は2003年2月)。これまでは,ネットワークへの不正侵入を検知するモジュール「IDS Module」のみだった。

 新たに市場へ投入する中小企業向けLANスイッチ「Catalyst 4500」は,「同 4000シリーズ」の後継製品である。従来同様に,LANケーブルを介して接続しているIP電話などの機器に電源供給できるのが特徴。これまではLANケーブルを介して電源を供与する場合は,別途外付けの電源装置を用意する必要があったが,今回からこの装置を本体内部に備えたことで機器を扱いやすくした。

 Catalyst 4500シリーズの価格は次の通り。3つのモジュールを搭載できる「Catalyst 4503」が(基本モジュールのSupervisorIV装着時で283万1000円から),6モジュール搭載できる「同 4506」(同356万2000円から)。発売は11月13日。

(小川 計介=BizTech編集)