日本IBMは2002年11月21日,Webアプリケーション・サーバー新版「WebSphere Application Server V5.0」(WAS V5.0)など4製品を発表した。WAS V5.0では主に,自律型コンピューティング機能を強化した。

 自律型コンピューティングは,情報システムに自己管理・修復などの機能を持たせることで,人間の作業を最小限に抑えようというもの。WAS V5.0は,アクセス数の増加などの変化に対して,システムの最適な設定を提案する「パフォーマンス・アドバイザー」や,複数のサーバーにワークロードを分散させるといったシステムの最適化機能を備える。

 新製品の構成は,小規模の単一サーバー構成向けの「WAS V5.0」(112万9500円から)と,複数サーバーによる分散環境に対応し,サーバーのクラスタリングやフェールオーバー機能などをサポートする「WAS Network Deployment V5.0」(189万7600円から)。いずれもJ2EE V1.3に準拠し,Webサービスに対応する。出荷は11月26日。

 さらに,J2EEおよびWebサービスの拡張機能を備えた最上位版の「WAS Enterprise V5.0」と,部門レベルや中規模企業向け製品として価格を抑えたエントリ版「WAS Express V5.0」を今後開発する予定。WAS Express V5.0は,EJB(Enterprise JavaBeans)やクラスタリングなどには対応しないものの,容易に上位製品に移行できるという。

 同社は併せて,企業ポータル・サイト構築・運用ソフトの新版「WebSphere Portal-Express for Windows V4.1」(55万5000円から)と,インスタント・メッセージングや在席確認などの機能を付加した「同Express Plus for Windows V4.1」(87万5000円から)を12月6日に発売する。

(五十嵐 俊輔=BizTech編集)