エヌ・ティ・ティ ピー・シー コミュニケーションズ(NTTPC)は,2002年10月に提供開始した広域イーサネット・サービス「SuperEBN-BroadEther」に,NTT東日本/西日本が提供するフレッツ・オフィスを使った新メニュー「フレッツオフィス共用型接続サービス」を年内にも追加する。IPsec対応ルーターのレンタル料金を含む1拠点あたりの月額料金は2万円。別途Bフレッツやフレッツ・ADSLなどの回線料金が必要になる。

 今回追加するメニューは,SuperEBN-BroadEtherのアクセス回線にBフレッツやフレッツ・ADSL,フレッツ・ISDNを利用するもので,バックボーンにはフレッツ・オフィス経由で接続する。同様なメニューは「フレッツオフィス専用型接続サービス」の名称で従来から提供していたが,バックボーンへの接続をユーザー企業で占有する形態(NTT東日本/西日本の地域IP網とバックボーンをユーザー専用の回線で接続)をとるため,拠点数が少ないと月額料金が高くなり,コスト・メリットが出るユーザーは限られていた。同一県内で10拠点接続した場合の1拠点当たりの月額料金は2万7000円前後(別途Bフレッツやフレッツ・ADSLなどの回線料金が必要)で,同一県内に拠点数が多くないと高くついてしまう(ただし,11月22日にNTT東日本/西日本が地域IP網の広域化を発表しており,今後は同一県内という縛りはなくなる)。これに対して今回のメニューでは,バックボーンへの接続回線を他のユーザーと共有することで月額料金を安くした。セキュリティはIPsecを使って確保する。

 なお,同社ではBフレッツやフレッツ・ADSLのアクセス回線とIPsecを使い,インターネット経由でバックボーンに接続する「IPsec型接続サービス」というメニューも提供している。こちらの月額料金は1万7000円(別途Bフレッツやフレッツ・ADSLなどの回線料金が必要)。今回提供する新メニューよりも3000円安い。どちらを選ぶかはセキュリティや品質をどう考えるかによる。上記の場合,IPsecを利用してセキュリティを確保しているが,「POI(Point Of Interface)にDoS(Denial of Service)攻撃を受けるようなこともある」(同社)ため,必ずしも品質が安定しない側面がある。新メニューの場合,インターネットを経由せずにバックボーンに接続するので品質が安定しやすいと言える。

(榊原 康=日経オープンシステム)