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 プラットフォームコンピューティングは2003年1月,企業内グリッド・コンピューティング用ソフトの新版「Platform LSF5」を出荷開始する。新版では,操作性と拡張性の向上を図った。価格は17万9000円(1CPU,初年度保守費用を含む)から。

 グリッド・コンピューティングとは,離れた場所にあるコンピュータ資源を仮想的に1つのコンピュータとして扱えるようにする技術。地球外知的生命体の探査(SETI)における科学実験として,インターネット上の不特定多数のPCを使ってスーパー・コンピュータ並みの処理能力を実現したSETI@homeなどが有名だ。

 LSF5は企業内でグリッド・コンピューティングを実現するソフト。あるジョブを複数のサーバーに分散させ,処理性能や耐障害性を高める。同ソフトは,LIM(Load Information Management)やBD(Batch Daemon)など4種類のプロセスで構成する。サーバー側に置く「Master」と,クライアントPC側の「Slave」との間でデータの受け渡しや負荷情報の通知を行う。大量の並列処理を行うアプリケーションに向いており,ハイテク製品の設計やライフ・サイエンス,およびゲーム開発での利用が期待される。

 前バージョン「LSF4.2」からの主な改良点は2点ある。1つ目は,WWWブラウザ上で操作できるGUI画面を搭載したこと。これまでは,ジョブを投入する際にコマンドを入力する必要があった。2つ目は,スケーラビリティを向上したこと。LSF5では,100以上のクラスタ(LSF4.2は32),1クラスタ当たり50万以上のジョブ(同10万),120万以上のCPU(同4万8000)を管理できる。

(尾崎 憲和=日経オープンシステム)