富士通は2003年1月27日,無線LANと携帯電話などの他ネットワークとの間で,ネットワークを切断することなく自動的に通信環境を切り換える製品「Seamlesslink V1.0」を発売した。同製品を利用することで,ノートPCの通信環境の設定を効率化できる。

 サーバー側で動作するミドルウエアとパソコンで動作するクライアント・ソフトで構成し,価格は1サーバー(CPU)ライセンスの75万円から(クライアント・ソフトも同こん)。対応OSはサーバー側ミドルウエアがLinux,クライアント・ソフトがWindows XP。同製品は,富士通研究所が2002年5月に開発したシームレスローミング技術を活用したものである。

 Seamlesslinkは,社内では無線LANで,社外では携帯電話を使ったリモート・アクセス・サーバー(RAS)経由でネットワークに接続するといった,通信環境の切り換えを自動化できる。例えば,ノートPCを携帯電話経由でネットワークにつないでいた営業担当者が帰社すると,クライアント・ソフトが自動的に無線LANを検知し,無線LANによる接続に切り換えるといったことを可能にする。また,巨大なファイルをダウンロードしたい時に,あらかじめダウンロード対象を設定しておけば,無線LANの接続を検出した時点でダウンロードを開始する,といったこともできる。  

 サポートするネットワークは無線LANや携帯電話(FOMAなど第3世代含む)のほか,有線LANとPHS。

(武部 健一=BizTech編集)